Vol.24(2023年9月号)天然鮎

“天然”にとことん向き合う

清流・四万十川を有する高知県四万十市。
その中でも西土佐は、愛媛県と隣接する山間地域。
四万十川の支流である黒尊川など今もなお手付かずの自然が残されており、ウナギや川エビ、ツガニなどが獲れる。

その四万十川を代表するのが天然鮎。
1年魚であり、四万十の四季を熟知する鮎はその年の四万十川を物語る存在としてロマンがある。
「天然鮎を食べることは、『(鮎が育った)川を食べること』だ」と語るのは道の駅よって西土佐駅長の林大介さん。
その言葉から「清流」は決して水質の高さだけを評しているのではなく、混じりけのない自然環境と人間が共生してきた歴史をも含んでいることに気づかされる。
今号では、天然鮎を獲る人、売る人、広める人の三軸から“天然”に向き合う西土佐の人々をまなざす。

(特集:高知県四万十市西土佐「四万十川西部漁業協同組合 鮎市場」の天然鮎)