「もったいない」から考える“トマトの村”のあり方
周囲を山々に囲まれた盆地に仁淀川とその支流が流れる高知県日高村。
ふと辺りを見回すとハウスがずらりと並ぶ。
“ハウス団地”と地元で親しみを込めて呼ばれるこの光景はフルーツトマトが特産品であるこの村を象徴する原風景のひとつだ。
フルーツトマトの甘さの秘訣はストレスをかけて育てること。
その為、変形や色ヤケといった規格外のものが多く出てしまうことが農家さんたちにとっての悩みだった。
そんな状況を知り、「おいしいのにもったいない…!」と立ち上がったのが「日高わのわ会」。
規格外となったフルーツトマトたちを加工品に変えて新たな価値を生み出している。
また、この活動を通して規格外トマトの再利用、村内の雇用の創出、特産品のPRといったさまざまな歯車が動き出した。
フルーツトマト農家と「日高わのわ会」による循環する関係性は“トマトの村”のあり方を示している。
(特集:高知県日高村「日高わのわ会」のフルーツトマト)