取材を通して
日本の中でも1・2を争うほど人口が少ない村が大川村です。
しかし、当然村の維持や住民の暮らしの維持をするためには産業が必要になります。
こうした厳しい環境に置かれている中で産業をどのように生み出すかと言う視点で話を聞いていると本当に厳しい状況がひしひしと伝わってきました。
また、取材対象となった「土佐はちきん地鶏」は、私にとって時々外食した時に唐揚げや鳥焼肉、鍋などに使用されていて食べることがあるという食材でした。
今回の取材の中で「地鶏」という分類に入るためにこだわって飼育されていることを学びましたが、身近な食材の背景にはこのような生産者さんの思いやこだわりが隠れていることを改めて気付かされました。
いつも何気なく食べている食材の背景にはどのようなストーリーやこだわりが隠れているのか改めて考えたいと思うきっかけとなった取材となりました。(柳原伊吹)
大川村の歴史を見れば、廃鉱やダム建設、主産業であった林業の衰退など、不憫な環境に置かれることが多かった村であると感じた。
当時の住民も、村がなくなるのではないかという不安に駆られることがあったという。
それでも、村をなくさないために新たな産業を発展させた住民の努力に尊敬した。
話を聞いた平賀さんの、少しでも地鶏によって大川村の発展に繋げたいという気持ちや、取材に対する真摯な対応から私は、ないものねだりをするのではなく、おかれた環境で知恵を絞ることが結果的に地域の魅力につながるのだと感じた。(泉雅也)
インタビューを通して、村に住む人の声を直接きくことで、どうにか村の危機を乗り越えようと多大な努力があったことが伝わってきた。
特に、鉱山がなくなったとき、当時の人は「もうこの村がなくなってしまうと思っていた」とおっしゃっていたが、そんな中でも村の人々で畜産業をはじめたことにとても感動した。
「鉱山」から「地鶏」という新しい世界に飛び込んだことから、新たなことにチャレンジすることで、その土地の良さに改めて気づくことができるということを学んだ。
その新しいことにチャレンジする柔軟性が、地域をより魅力的にするのだと感じた。(松原彩耶香)
取材を通して、「食のありがたみ」を実感した。
私たちが美味しく、安心して食事ができていることは当たり前ではない。
土佐はちきん地鶏は大川村で手間暇かけて、こだわりぬいて作られていることが取材の中でひしひしと伝わってきた。
「地鶏ってこんなに凄いんだよ、中でも、はちきん地鶏は特に希少で良質でおいしいんだよ」と思わず誰かに話したくなった。
平賀さんが話していたように、土佐はちきん地鶏の魅力を多くの人に伝わってほしいと強く思う。(宮澤詩織)