Vol.16(2022年5月号)有機野菜詰め合わせ

大地と人に宿る“有機的なつながり”

自分たちがたべたくないものはつくらないと決めた

高知県香美市香北町は、アンパンマンの生みの親「やなせたかし」さんのふるさと。主に薬味になる野菜を生産する有機農業法人「大地と自然の恵み」代表の小田々智徳さんは、有機農業への理解が乏しく風当たりが厳しかった時代から有機農業界で第一線を走り続けている。

作物自体のチカラを発揮させてあげること、安定して届けられる収量の確保のために、膨大な作業記録と経験に基づき今も改良を続けている。
時には作業で畑の虫を駆除することもいとわない。気が遠くなるくらいの作業をあたりまえに黙々と続けており、この信じがたい作業工程は同じ有機農業者からも変態だと言われるほど。豊かな自然や生き物にやさしい環境を次代に継承するために、有機農業に取り組まなければならないのだと考えている。

次回は、高知で長年有機農業のトップランナーとして走り続ける、大地と自然の恵みのを情熱の源をひも解く。