漁師の食卓風景を伝えるために
太平洋を臨む高知県室戸市。
どこまでも広がる水平線に思わずはっと息をのむ。
ここでは伝統漁法・たる流し漁が今もなお残り、金目鯛が日々水揚げされている。
水揚されたばかりの金目鯛は漁港に戻るとじわりと赤みを帯びていき、その美しさは現地でしかみられない光景だ。
「幼い頃より父が獲ってきた金目鯛が並ぶ食卓風景は私にとっていつもの光景です。その豊かな恵まれた室戸の環境と金目鯛の価値をもっと多くの方に知ってもらいたいです」。
そう語るのは金目鯛の加工業を営む「漁師の食卓」川口真穂さん。
金目鯛の旨味を塩糀で閉じ込めた「金目鯛の塩糀まぶし」は偶然から生まれたという。
漁師だった父・章一さんの姿を追い、室戸の金目鯛の新たな可能性に挑戦する姿をお届けする。
(特集:高知県室戸市「漁師の食卓」の金目鯛)